ガス会社の社員から!キッチンをリフォームするときに気をつけて欲しいこと
キッチンをリフォームしようと考えている方へ向けて、ガス会社の社員から1つアドバイスしたいことがあります。
それは、どんなガスコンロにするのかしっかりと選んで頂きたいということです。
というのは、私は、仕事でリフォーム中のお宅にガスコンロを設置しに行くのですが、そのとき、「キッチンをリフォームしたのに、このコンロを付けたら後悔するのでは?」と感じることが多いんです。
せっかくリフォームをするのに後悔はしたくないですよね?
そこで今回は、リフォームのとき、どんなガスコンロにするか選ばなくてはいけない理由について書いていきます。
選ばなければ一番安いガスコンロがつくことがある
結論から先に述べますと、ガスコンロをしっかりと選んで頂きたい理由は、そうしないと勝手に一番安いガスコンロになってしまい、後悔するかもしれないからです。
選ばなければ勝手に安いコンロになるって、不思議に思いますよね?
でも、これは本当にある話なんです。
その理由が、リフォームする方が、「ガスコンロはシステムキッチンとセットになっている」と勘違いしていることにあります。
「システムキッチンを選べば、ガスコンロはセットになっている」と思い込んでいるので、「ガスコンロをどれにしようか?」とも考えないのです。
それでも、しっかりとしたリフォーム会社なら、どんなガスコンロにするかは提案してくれます。
しかし、これは偏見になるかもしれないのですが、リフォーム会社の営業マンや大工さんが、料理をしないことも考えられます。この場合、自分が使っていないので安いコンロのデメリットを知りません。
そんな営業マンや大工さんが、「コンロなんて火が付けば良い」くらいの感覚で、安い見積もりで勝負しようと思ったら、コンロを安いものにしますよね?
その見積もりを見ても、リフォームする方がコンロを選べるという知識がなければ、どんなガスコンロかには注目しません。
結果、選ばないのに一番安いガスコンロがついてしまいます。
事実、私がコンロを設置しているときに、「こんなコンロだったんだ~」と話す方が、意外と多いのです。
安いガスコンロを付けると後悔する
このようにして決まった一番安いグレードのガスコンロと、そのワンランク上のガスコンロでは、かなりの違いがあります。
ここだけの話、最安値のガスコンロは「料理はほとんどしないけどコンロは必要」という方に向けて作られていて、その上のクラスになると「コンロはきれいに使いたい!料理もそれなりに作るよ!」という方に向けて作られているという印象です。
なので、おおまかに言っても、安いコンロは
・見た目が安っぽい
・見た目の印象が暗い
・掃除が大変
・料理のときに便利な機能がない
などの点で、ワンランク上のガスコンロに劣ります。
安いガスコンロのデメリット
もう少し詳しく、安いガスコンロにするデメリットを見ていきましょう。
まず、安いガスコンロとワンランク上のコンロでは、見た目の印象が違います。
安いコンロは、トッププレートが鉄板をコーティングした素材で出来ているので、色は黒しかありませんし光沢もありません。パッと見でも「安いな!」という印象です。
ですが、ワンランク上のコンロになると、これが強化ガラスなどで出来ているので高級感がありますし、シルバーやピンクなど好みの色も選べます。
また、安いガスコンロは、きれいな状態をキープするのが大変です。こまめに掃除をする方なら問題ありませんが、吹きこぼしたのをちょっと放置しただけで汚れが落としにくくなります。
それに対してワンランク上のコンロですと、こびりついた汚れも金属のタワシなどでゴシゴシこすればすぐに落とせます。
このとき、傷が付くこともありません。(これを安いコンロでやると、塗装がはがれてすぐにサビます)
加えて、上のグレードのコンロには、ご飯を自動で炊いたり、天ぷら油の温度を自動でキープしたりする機能がついています。が、安いコンロにはついていません。
ざっと挙げてもこれくらい違うんですね。
(安いガスコンロとワンランク上のガスコンロの違いについては、高いガスコンロと安いガスコンロでは何が違うのかの記事で書いておりますので、詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧下さい)
それで、キッチンをリフォームする目的って、「キッチンをキレイにしたい!」とか「便利にしたい!」ですよね?
なのに、見た目が安っぽくてキレイな状態をキープしにくく、便利な機能もない安いガスコンロをつけてしまうのは、その目的に合わないので後悔するかもしれないと感じるのです。
選ばずに安いコンロになると後悔する
さらに付け加えますと、これは販売業者によっても違うのではっきりとは言いにくいのですが、最安値のコンロとワンランク上のコンロだと、実売価格で2~3万円くらいしか違いません。
このくらいの差なら、リフォームするなら奮発しても良いのではないか?と思う人もいると思うんです。(実際、私がそのタイプです)
このような事実を知ったうえで、安いコンロにするなら問題はありません。
「料理はほとんどしない!コンロはお湯を沸かすくらいしか使わない!」というのなら、汚れることもないので最安値のコンロで十分ですからね。
ですが、選ばずに安いコンロになった場合、上で書いた
・見た目が安っぽい
・見た目の印象が暗い
・掃除が大変
・料理のときに便利な機能がない
のような理由で、後悔することになると思うのです。
これを避けて欲しいので、どんなガスコンロにするのかもしっかりと選んで頂きたいのです。
ガス会社に相談してみるのもアリ
最後に、私からの提案として、キッチンをリフォームするときはガス会社にも相談してみることをオススメします。
当然ですが、ガス会社はガスコンロのことには詳しいので、コンロについての説明をします。
また、上でも書きましたが、システムキッチンとガスコンロはセットではありません。システムキッチンはリフォーム会社に頼んで、コンロだけをガス会社に頼むことも可能です。
両方からコンロだけの見積もりをもらえば価格の比較もできます。リフォームの際にはガス会社にも相談するのもアリだと思います。
事実、私もリフォーム中のお宅に安いコンロを設置している最中、お客様には言えませんが、内心「リフォーム前に相談してくれれば・・・。自分の営業力不足だな」と思ったりしています。