ツリーランが苦手だった私が急激に上達したきっかけは・・・

私は、以前、ツリーランが苦手でした。
その当時も、スノーボードインストラクターをしていたので、普通の人よりも滑りは上手かった自信があります。
また、雪が降れば、リフト運行前から並んでゲレンデパウダーを滑っていたので、パウダーが苦手ということもありませんでした。
それでもツリーランは苦手だったんです。
しかし、そんな私に、急激にツリーランが上達する出来事が起きました。
それ以来、プロ並みとはとても言えませんが、ツリーランをうまく抜けられるようになったと思っています。
今回は、私が「ツリーランが苦手!」を克服したエピソードをご紹介していきます。
きっかけは元プロライダーを追いかけたこと
私が、「ツリーランが苦手!」を克服したきっかけは、元プロライダーの後を追いかけたことです。
ある大会に出場したあと、元プロの方と、ニセコにパウダーを滑りに行くことになりました。
ご存知かもしれませんが、ニセコはコース外の滑走も開放しているスキー場。
パウダー好きの元プロは、当然のように開放されたコース外に出ていきます。
ニセコが初めてだった私は、はぐれるわけにはいかないので、必死に後を追いかけますが、相手は元プロ。
しかも、コース外ですから、私の苦手なツリーランです。
結局、どんどん離されていき、元プロが残したラインを追いかけることになりました。
しかし、この出来事をきっかけに、私は、ツリーランが急激に上手くなったのです。
樹をかわすのに必死だった
振り返ってみると、当時の私は、「ツリーランは樹をかわして滑る」というイメージを持っていました。
なので、滑りながら考えていたことは、「この樹をかわして、次はこの樹をかわす」です。
そのため、ツリーラン中、常に樹を見ながら滑っていました。
しかし、このときは、元プロライダーの滑走ラインを外れるわけにはいきませんから、目線は常に滑走ラインを追っていたんです。
樹を見ていなかったわけではありませんが、どちらかというと、樹の隙間と、そこから見える滑走ラインを見ていました。
そのとき、ふと、「今日はスムーズに滑れているな!!」と感じたのです。
そして、見る場所を変えるだけで、こんなにもツリーランが滑りやすくなると気づいたのです。
目線の送り方が重要だと気付いた
このときから、私は、ツリーランのときの、視線に注意するようになりました。
今までの、「樹を見て滑る」から、「樹の隙間を見て滑る」に変えたんです。
すると、以前に比べて、圧倒的に滑りやすくなりましたし、スムーズなライン取りができるようになりました。
文章では伝わりにくいと思いますので、写真を使って説明しますね。
以前の私は、下の写真の、①②③の順に樹を見て、それをかわすように滑っていたんです。
そうなると、どうしても目の前の樹に集中してしまい、その後のライン取りのことまで考える余裕がありません。
結果として、滑りが後手後手になってしまい、ラインがスムーズに繋げられなかったのです。
ですが、このときから、下の写真の赤や緑のラインのように、樹の隙間のつながりを探しながら滑るようにしました。
すると、どんどん先のことが見えてくるので、滑りに余裕が生まれたんです。
結果、滑りの技術が変わっていなくても、ツリーランでターンがうまく繋がるようになりました。
ツリーランはどこを見るかが大事
以上、私のツリーランが劇的に上達したきっかけをご紹介してきました。
目線を変えただけなのですが、すごくラクに滑れるようになったと感じています。
この記事をここまで読んで頂けた方には、「ツリーランが苦手!」という方も多いと思います。
そのときは、「樹を見るのではなく、樹の隙間を見る」を意識して滑ってみてください。
きっと、私のように、ツリーランが上達しますよ。