スノーボードインストラクターの経験がサラリーマンになって役立ったこと

インストラクターをやって得

私は過去に、スノーボードインストラクターを、常勤として5シーズン経験しました。

常勤とは、スキー場に住み込みで働き、ほぼ毎日レッスンをするインストラクターです。

この仕事を経験したことで、その後の仕事で役立つことを、たくさん得られたと思っています。

そこで今回は、スノーボードインストラクターの経験から、得られたことをご紹介していきます。

「スノーボードインストラクターに興味がある」という方には、参考になるのではないでしょうか?

話のネタになる

「スノーボードインストラクターをやっていて良かったなぁ」と1番に思うことが、話のネタになるということです。

これは、スノーボード好きな人と、話が合うという意味ではありません。

まあ、それもあるにはあるのですが、どちらかというと、

「インストラクターってモテるの?」
「インストラクターって給料高いの?」
「インストラクターって夏は何をしているの?」

のような、インストラクターの実態を聞いてみたい人に、情報を提供するかたちで話が盛り上がるという意味です。

自分が経験していないことを聞いてみたい人って、結構多いんですよね。

特に、スノーボードインストラクターのような特殊な職業は、興味を持たれることが多いです。

私は、インストラクターを引退してから、ガス会社に勤務し、10年ほどサラリーマンをやっています。

そのサラリーマン生活で、お客さんとの何気ない会話や、取り引き先との会話で、ネタとして使えています。

もちろん、これだけでは話のネタとしては不十分ですが、話題の1つを手に入れることができました。

説明することが難しいと分かった

インストラクターをしていて、最も勉強になったのが、人に説明することは難しいということです。

例えば、スノーボードでの止まり方。

スノーボードが滑れる人なら、全員止まれるとは思いますが、この動きを言葉で説明するのって、かなり難しいんです。

これからインストラクターを始める方は、この「言葉で説明することの難しさ」で苦労すると思います。

それで、私がどうしたかといいますと、説明の精度を上げることはもちろんですが、自分が滑って見本をしたり、雪上に図を書いたりして説明しました。

この経験が、サラリーマンになってからも役立っています。

先ほど書きましたように、私はガス会社に勤務していて、実務としては、ガスコンロやストーブの修理などをしています。

修理したあとには、「どこが壊れていて、どうしたら直った」という説明をするのですが・・・。

このとき、言葉で説明することの難しさを学んでいたので、部品を指差したり、ボロボロになった部品を見せたりして、分かりやすく説明するようにしています。

「直ればOK!」というお客様もいるのですが、「どこが壊れていて、どうしたら直った」ということを説明したほうが、喜んで頂けるお客様は多いんですね。

修理の仕事に限らなくても、人に何かを説明する機会って、案外ありますよね?

このとき、言葉だけでは伝わりにくいことを理解して、どうすれば伝わるかを考えて話すだけでも、伝わる確率は高くなります。

このことを学べたことも、スノーボードインストラクター経験のおかげだと感じています。

モノを売ることがラクに感じる

スノーボードインストラクターって、想像しているよりもずっと大変な仕事です。

なぜかというと、「上達」という目に見えないもの、言い換えると、実体のないものを売るからです。

それなのに、1日のレッスンで、お客様からは5000円くらい頂きます。

「上達」を実感してもらえなければ、「5000円も払ったのに・・・。」と思われてしまいますから、実はすごくプレッシャーを感じるんです。

それに比べて、今の仕事。

灯油・ガスコンロ・ストーブなどを売っているのですが、実体のあるモノです。

インストラクターのように「上達」というあやふやなモノを売るよりは、目に見えるモノを売るほうが、精神的にずっとラクです。

多分、目に見えないものを売っていたインストラクター経験がなければ、目に見えるものを売るほうがラクだとは気付かなかったでしょう。

このことに気付けたのは、スノーボードインストラクターをしていたからだと思っています。

やりたいことはやったという満足感

最後になります。

私は、5シーズンもスキー場に住み込みで働いていたので、「やりたいことは、他の人よりもやったな!」という気持ちがあります。

なので、ガス会社に勤務し、「やりたい仕事」をしている実感はなくても、それほど不満はありません。

汚い言いかたをしてしまうと、お金のために働いていることに、あまり不満を感じていないのです。

私の性格で、もし、大学を卒業してそのまま就職していたとしたら、「他にやりたいことがあったのでは?」などのモヤモヤした気持ちを抱いていたのかもしれません。

ですが、スノーボードインストラクターをしたことで、そんな気持ちはなくなりました。

このことも、サラリーマンをしていくうえで、良かったと思っています。

オススメはしないがやってみるのもアリ

以上、私が感じる、「スノーボードインストラクター経験がサラリーマン生活で役立ったこと」をご紹介してきました。

正直な話、仕事を辞めてまで、インストラクターをすることは、金銭的にオススメはできません。

インストラクターって、給料が安いですからね。

けれども、実際にやってみると、得られることもたくさんあります。

非常勤といって、サラリーマンをしながら、仕事が休みの日だけインストラクターをするスタイルもあるので、やってみるのも面白いと思いますよ。