源流釣りのサオの長さを6.3メートルに変えて感じたこと
源流釣りは、水深が浅く川幅も狭いので、「短いサオで十分!」と思っていませんか?
実際、私も、以前は短いサオのほうが扱いやすいと思っていて、「源流では長いサオなんて邪魔になるだけ!」くらいに考えていました。
しかし、釣り歴が長くなるにつれて、「源流釣りでも、サオは長いほうが良いんじゃないか?」と感じるようになったのです。
ということで、物は試し。「源流行イワナ提灯」というサオの6.3メートルを買ってみました。
今回は、そのサオを使った実体験から、「源流釣りで6.3メートルのサオはどうなの?」について書いていきます。
サオは長いほうが良い!
結論を先に書きますと、「源流釣りでも、サオは長いほうが良い!」となります。
私が行くのは、川幅2~5メートルくらいで、水深は瀬で30センチくらいの小さな渓流です。
かなりの上流域のため、ニジマスやヤマメは生息していないようで、イワナしか釣れません。
そんな小さな渓流でも、「サオは長いほうが良い!」と感じています。
「長すぎた~。」なんて後悔は、一切ないんです。
どうして長いサオのほうが良いのか?
では、どうして長いサオのほうが良いと感じたのか?です。
理由は大きく3つあります。
①源流域でも短いサオでは届かない場所もある
②ポイントから離れたほうが釣れやすい
③短くしても使える
です。順に詳しく説明していきますね。
①短いサオでは届かない場所もある
川幅2~5メートルの源流域といっても、時には大きなポイントに出くわすこともあります。
例えば、滝つぼ・堰堤などですね。
こういう場所では、短いサオだと、仕掛けが投入したいところまで届かないことがあるんです。
それで、こういう場所には、大きな魚が潜んでいそうな気がするので、ポイントまで仕掛けが届かないと、とても悔しい思いをします。
もちろん、6.3メートルにしても、「もう少し長ければ…。」と感じることはありますが、以前よりは届くようになりました。
この点がとても気に入っています。
②ポイントから離れたほうが釣れやすい
源流域の魚は、警戒心が弱いと一般的には言われています。
確かに、初心者の頃を思い出してみると、川の流れを読んでエサを自然に流すなんて出来ていませんでした。が、魚が居るところに仕掛けを入れれば、魚のほうから食いついてくれました。
ですが、警戒心が弱い源流の魚も、釣り人に気が付けばサッと隠れてしまいます。
そして、その魚は、残念ながら釣れません。
魚が居そうなポイントに近づいた瞬間、魚に走られて悔しい思いをした経験がある方は多いのではないでしょうか?
そこで長いサオです。
例えば、私が前に使っていた5.3メートルのサオに比べて、今の6.3メートルのサオなら1メートル離れた場所から釣りができます。その前に使っていた4.5メートルに比べれば、1.8メートルも離れた場所から釣ることができます。
ポイントにより状況は変わるので一概には言えませんが、それだけ離れた場所から釣れば、魚に気付かれにくくなることは確かです。
この点も、「長いサオは良い!」と感じる理由です。
③短くしても使える
6.3メートルのサオといっても、毎回すべて伸ばして使う必要はありません。
写真では分かりにくいとは思いますが、上の写真のようにすべて伸ばさず、使いたい長さだけ節を伸ばした状態で継ぎ目を握れば、使いたい長さで使えます。
極端に言えば、竿先1メートルだけ伸ばして、1メートルのサオとして使えるのです。
それなのに、大きなポイントでは6.3メートルとして使えるので、長いほうが使い勝手が良いです。
「大は小を兼ねる」ってやつですね。
この点でも、「長いサオのほうが良い!」と感じています。
長いサオに欠点はないのか?
ここまで、「源流釣りにも長いサオは良い!」と書いてきましたが、欠点はないのでしょうか?
これに対する私の回答は、「欠点はあるが、慣れれば感じなくなる」です。
長いサオだと、ポイントを移動するときに邪魔になるので、短くたたんで次のポイントを目指します。
ポイントを次々と変えて釣り上がるのが源流釣りの基本ですから、サオを伸ばしたり、たたんだりは何度も繰り返します。
このとき、サオをたたむ作業に慣れないと、たたんでいる最中に仕掛けが絡んでしまうんですね。
これが頻繁におこるとイライラします。
「短いサオのほうがラク!」と感じるんですね。
ですが、慣れれば仕掛けを絡めずにサオをたためるようになるので、この欠点は感じなくなるでしょう。
また、サオが長いと、どうしても川にせり出している木の枝に引っ掛けやすくなります。
しかし、この欠点も、慣れるに従い、不思議と上の木を気にするようになるので感じなくなります。
なので、「長いサオには欠点があるが、慣れれば感じなくなる」というのが、私の正直な感想です。
長いサオはおススメできる
というわけで、「源流でも竿は長いほうが良い」ということを書いてきました。
もちろん欠点もありますが、私が実際に試した感想としては、「やはり長くして正解だった!」となります。
現在、買い換えを検討中で、サオの長さに悩んでいる方なら、長めを購入してみることをオススメしますね。