今までの登山届と比較!インターネットの登山届を使って感じたメリット
「インターネットで出せる登山届けを利用したことはありますか?」
ネットのサービスって、登録とかパスワードとかが面倒に感じるので、利用したことがない方が多いと思います。
私も同じで、便利そうだとは思いつつも、面倒なので避けていました。
ですが、「やっぱり必要かも?」と思い使ってみたところ、予想していたよりもメリットが大きかったんです。
そこで今回は、今までの紙で提出する登山届けとネットの登山届けを比較しながら、ネットを利用した登山届けのメリットを紹介していきます。
ネットの登山届け。面倒でも、試してみる価値はありますよ。
登山口のポストとの比較
まず、今までの登山届けとして真っ先に思い浮かぶのは、登山口などに用意されているポストに紙で提出するタイプではないでしょうか?
私が行くエリアですと、八甲田ならロープウェイの山頂駅にポストがありますし、秋田駒ケ岳では、田沢湖スキー場のリフト降り場に用紙が用意されていました。
このような場所だと、用意されている紙に記入して提出するだけです。
簡単に出せるので、これと比較すれば、ネットの登山届けにメリットは感じません。
ですが、登山届けを出すポストは、設置されている場所が限られています。
例えば、私がバックカントリースノーボードで行った南八甲田赤倉岳など、有名ではない登山ルートだと、登山口にポストはありません。
また、キノコ採り、山菜採り、渓流釣りなどでは、そもそも登山口というものもないので、ポストなんて絶対にありません。
このような場所に行くときには、紙の登山届けを出したくても、ポストがないので困ってしまいます。
これが、ネットを利用した登山届けなら、ポストがなくても困りません。
当然ですが、ネットを使えば自宅からでも出せるので、ポストが必要ないからです。
まあ、「キノコ採りや渓流釣りに登山届けが必要なのか?」という話もありますが・・・。
こちらの記事で書いているように、私は渓流釣りでも怖い体験をしました。
このような体験をし、「キノコ採りや渓流釣りでも、怪我をして戻れない可能性はある。登山届けを出したほうが安心だ」と感じたんです。
そう思ったとき、ポストがなくても出せるネットの登山届けに大きなメリットを感じました。
もちろん、「登山届けが用意されているようなメジャーなルートしか登らないよ!」という方には、これは関係ないかもしれません。
ですが、私のように、登山届けのポストが設置されていない場所にも入山する方には、どこに行くときにも出しやすいのは大きなメリットです。
警察署に出す登山届けとの比較
と、ポストがなくても出せるメリットを力説してきましたが、実は、登山届けが用意されていない場所に行くときにも、事前に警察署に行けば登山届は出せるようです。
(私は使ったことがありませんが・・・。)
なので、ポストがない場所に行くときにも、ネットを使わなくても登山届けの提出はできます。
ただ、わざわざ事前に提出しに行くのって面倒じゃないですか?
しかも警察署なんて、悪いことはしていないつもりですが、なんとなく行くのは抵抗があります。
また、直前になって、予定を変更することもありますよね?
「風が強いから、風をかわせる場所に行こう!」とか、「キノコが取れなかったから、違うところも見に行こう!」のようなことが私にはあります。
このようなときに、わざわざ警察署に届けを出しに行くのは現実的ではありません。
これと比較すると、ネットなら、事前に警察署に行く必要もありませんし、電波の届く範囲なら予定を変更することも可能です。
このことも、ネットを利用する登山届のメリットだと感じています。
登山届けを家族に渡す方法と比較する
ネットを使わなくても、家族に登山届けを預けておくという方法もあります。
予定していた日程で戻らなかった場合、家族が預かっていた登山届けを提出すれば、捜索はスムーズに行われますからこれもアリだとは思います。
けれども、この方法と比較しても、ネットの方が良いと感じています。
というのは、いちいち家族に文句を言われないからです。
例えば、
「そんなに危ないところに行くの?危険だからやめたら?」とか
「そんなに遠いところに山菜採りに行くのなら、ガソリン使うでしょ?そのガソリン代で山菜買ったほうが安いんじゃない?」
のような文句を言われがちです。
ですが、ネットを使った登山届けだと、そのような文句は言われません。
せっかくウキウキして出発するのに、家族に文句を言われるのはイヤですよね?
文句を言われにくいネットの登山届けには、そういう意味でもメリットがあります。
車に登山届けを置いておく方法と比較
車に登山届けを置いていくという方法もあります。
これなら、ポストが設置されていなくても問題ありませんし、直前の変更も可能ですし、家族に文句を言われることもありません。
私も以前、登山届けのポストが設置されていない場所に行くときに、この方法を使ったことがあります。
ですが、これと比較しても、ネットの登山届けにメリットを感じます。
その理由が、車を発見してもらえないリスクがあるということと、秘密の場所がバレないということです。
順に説明します。
車に登山届けを置いていても、その車が発見されなければ、登山届けは役に立ちません。
予定通りに帰れずに、家族が捜索願を出したとしても、どこに行っているのか分からなければ、車の発見は難しいでしょう。
特に、キノコ採りや渓流釣りの場合には、狭い林道などに車を停めることも多いので、車は発見されにくいと思います。
そうなると、車に登山届けを置いていても意味がありません。
これと比較すると、ネットの登山届けには、車が発見されないということがないので安心です。
次に、秘密の場所がバレないということです。
車に登山届けを見えるように置いた場合、ほかの登山者に見られる可能性があります。
普通の登山なら問題はないのですが、イワナがたくさん釣れるポイントに行くときや、キノコがたくさん採れるポイントに行くときには、これが問題になります。
自分だけの楽園のようなポイントを、詳細な地図を載せて教えてしまうことになるからです。
そうすれば、翌年からイワナが釣れなくなったり、キノコが採れなくなってしまうかもしれません。
ネットによる登山届けなら、それを公開しなければ、秘密のポイントが知られる心配はありません。
これもメリットだと感じています。
ネットを使った登山届にはメリットがある
以上書いてきたように、ネットを利用した登山届にはメリットが大きいです。
私は、コンパスというサービスを利用してみましたが、確かに最初の登録はちょっと面倒でした。
ですが、メリットのことを考えれば、もっと早く利用しておけば良かったと感じています。
もちろん、登山届けなんて、使われないほうが良いに決まっています。
ですが、山に入る以上何が起こるかわかりませんから、念の為に提出しておいたほうが安心です。