【八甲田バックカントリー】ロープウエイが止まったときの良かった過ごし方
ロープウエイに乗る予定で八甲田に行っても、「強風でロープウエイが運休」というのはよくあります。
私自身、残念なことに何度も経験しています。
天気予報が「絶対にダメ!」なら行かないのですが、微妙というときにはダメもとで行ってしまうんですね。
結果、動かずに残念となるわけです。
今回は、そのときに試してみた過ごし方で、「良かった!」と感じたものをご紹介します。
ロープウエイが動かないと不満を感じて帰るよりも、ずっと良い一日になりますよ。
ロープウエイが動くのを待ってみる
天気が良くなっていく予報なら、ロープウエイが動くのを待ってみるというのがオススメです。
行った時間には運休中でも、待っていたら動いたというのはよくある話です。
実際、風が弱くなると予報があったときは、待っていたおかげでロープウエイに乗れたという経験をしています。
ただ、「ロープウエイがギリギリで動いても、風が強ければ滑れないのでは?」という疑問を持つかもしれませんね?
ですが、八甲田の場合、山頂付近が強風でも、少し滑ればツリーランになります。ルート次第ですが、風の影響は受けないところも多いんです。
箒場帯ルートなど、赤倉岳山頂を経由するルートは厳しくなりますが、ロープウエイがギリギリで運行するくらいの風ですと、行けるルートはたくさんあります。
なので、天気が回復してロープウエイが運行する見込みがある場合には、待ってみる価値はあります。
雛岳に登る
雛岳に登るという選択も良かったです。
雛岳とは、ロープウエイから車で20分ほど移動した箒場帯から登れる山で、八甲田でバックカントリーをする人には人気があります。
「強風でロープウエイが動かないのに登れるの?」と思われるかもしれませんが…。
雛岳は、ロープウエイとは反対向きの斜面なので、ロープウエイ側が強風でも、風が弱いということがよくあります。
山頂はさすがに風が強くなりますが、滑る斜面は風裏になっているので登っても大丈夫なんですね。
ただ、この場合、自分たちだけでバックカントリーに入れるだけの知識と装備が必要になります。
また、風の影響次第では、山頂に立つのは諦め、9合目くらいからの滑走という判断も必要となります。
ですが、それが出来るのであれば、滑ってすごく楽しい山です。
なにより、雛岳に登ればバックカントリーができますから、八甲田まで無駄足をした感がなくなります。
なので、自信がある方にはオススメです。
雛岳については、こちらの記事で詳しく書いています。
バックカントリースノーボードでの雛岳の5つの魅力【北八甲田】
【雛岳バックカントリー】登りのルートはどこが良い?実際に登った感想
スキー場を滑る
八甲田ロープウエイの隣には、八甲田スキー場があって、こちらで滑るのも面白かったです。
「八甲田まで来て、ゲレンデなんて滑ってられるか!」という気持ちは分かります。
私も同じように思っていて、最近まではゲレンデは滑りませんでした。
なので、だいたいは先程ご紹介した雛岳に登っていたのですが、先日、友人のスノーシューが壊れて雛岳に登ることもできなくなったんです。
仕方ないのでゲレンデを滑ることにしたのですが、これが予想外に楽しく感じました。
具体的に何が楽しかったかというと、コブ斜面を滑ることです。
私がゲレンデを滑ったのは4月30日で、雪質はザラメ雪というかシャバ雪というか、とにかく柔らかい春雪でした。
ですので、コブが普段よりは滑りやすかったんです。
また、コブは複数のレーンがあり、その中にはスノーボーダーの私にも滑りやすい、ピッチの長いレーンもありました。
なので、「こんなに面白いコブが滑れて良かった!」となり、「ゲレンデを滑るのも良いな!」と思ったんです。
スノーボーダーのなかには、コブなんて滑らないという方も多いと思いますが、コブに合わせてボードを切り替えたり、バンクを滑ったりする練習になります。
バックカントリーは総合的な滑走能力が試されますから、コブを練習しておいても損はありません。
また、うまく滑れずに転んでしまっても、それはそれで良いと思っています。
バックカントリーの場合、安全第一で滑りますから、滑走中に何度も転んでしまうということはありませんよね?
たまには、コブで何度も転んでみるのも良いのではないでしょうか?
温泉を楽しむ
滑るのは諦めて、温泉を満喫するという選択肢もあります。
せっかく八甲田まで来たのですから、上でご紹介した雛岳やゲレンデを滑るのがオススメです。
ロープウエイが使えなくても、滑ればやっぱり楽しい思い出になるからです。
けれども、本当に悪天候の場合には、危険がともないますから雛岳にも登れませんし、ゲレンデもリフトが動かないこともあります。
そんなときは、残念ですが滑るのを諦めて、温泉ツアーが良いと思います。
八甲田には、酸ヶ湯をはじめ、八甲田温泉や谷地温泉など、良い温泉がたくさんあります。
せっかく八甲田まできたのですから、なにかしらの思い出は作って帰りたいですね。