小規模雪崩に流された体験と流されているときに出来たこと

雪崩に流されたアイキャッチ

私が、小規模な雪崩に流されたときの体験をご紹介します。

バックカントリースキーやスノーボードをするとき絶対に避けたい雪崩ですが、私は以前、不覚にも雪崩を引き起こし、その雪崩で流されてしまいました。

結果としては、長さ30メートル・幅5メートル・厚さ25センチくらいの小規模な雪崩だったので、ボードに少し傷が付いただけで済みました。ですが、起こした瞬間はヒヤリとしました。

今回は、このとき私がどう感じて、助かるために何が出来たかを書いていきます。

雪崩が起きたときの状況

雪崩に流された日は、小雪が降っていました。

その雪は前日から降り続いていたようで、新雪が25センチほど積もっていて、パウダースノーを期待できる状況ではありました。

しかし、久しぶりの降雪だったので、今回降った雪とそれまでの雪の結合が弱いのではないかという不安があったんです。加えて、天気も悪かったため行くかどうかを悩みました。

ですが、その場所は、オープンバーンではなくツリーラン主体のルートなので、雪崩は起きにくいだろうと考たんです。

また、これまでパウダースノーの状況で何度か滑っても、雪崩を起こしたことがない場所だったので、安定しやすい場所なのではないかと考えていました。

ですから、少しの不安はありましたが、大丈夫だろうと判断し行くことにしたのです。

登っている時から不安定なサインは出ていた

その場所は、スキー場から30分ほど登ったところから滑り出します。

振り返ってみると、登っている時から雪の結合が悪いというのは感じていました。ですが、足を置いた場所の雪が滑り落ちる程度で、広い範囲に伝わって雪が落ちるということはなかったんです。

なので、雪が広範囲で落ちる「面発生雪崩」は起こらないだろうと考え滑ることにしました。

雪崩が起きた瞬間に分かった

その場所は、基本的にはツリーランなのですが、滑り出しは、長さ30メートル・幅5メートルほどの小さなオープンバーンになっています。

そのオープンバーンを滑り出してすぐに雪崩が発生しました。

パニックになっていて記憶が曖昧なのですが、1ターン目か2ターン目に足元がパッと割れ、青白く光ったように見えたんです。

その瞬間、「雪崩だ!」と思いました。自分が雪崩を引き起こしたことと、それが面発生雪崩であることはすぐに分かったのです。

あわてて振り返り、雪崩の状況を確認しようとしましたが、どういう状況か把握できませんでした。

あとから考えると、滑り出してすぐに雪崩を引き起こしたので、私は雪崩の上部にいたのです。なので、後ろから追いかけてくる雪はほとんどなかったので、後ろを見ても状況は分からなかったんですね。

この時点で、雪崩の経験のあるライダーなら、「後ろから襲ってくる雪に埋まる危険はない」と判断できるかもしれません。ですが、私は、雪崩に巻き込まれるのは初めてでしたから焦っていました。

最初に思いついたことは、「横に滑って逃げよう」でした。しかし、この小さなオープンバーンの両脇は、細い木が密集していて、横に逃げるのは難しかったのです。

次に、「それなら雪崩より早く滑って逃げよう」と思い付いたのですが、この小さなオープンバーンを抜ければツリーランになります。

私の実力で、雪崩と競争してツリーランに突入するのは無理だと判断しました。

とっさに出た雪崩から逃げるアイデアが、2つとも実行できないとなってしまったのです。

「他に何かないか?」と考えても何も思い浮かびませんでした。そのとき、ふと、ブレーキをしてもう一度状況を確認しようと思ってしまったんです。それで、ブレーキをしたとたん、流れている雪に足を取られて転んでしまいました。

転んだあとは、落ちていく雪に乗って流されるだけでした。

転んだ状態なのにどんどん進んでしまい、木が近づいてくるのはとても怖かったです。

出来たことは木に掴まるだけだった

雪崩講習会では、雪崩はどんどんスピードをましていき、時速100キロ以上になることもあると習いました。

ですが、私が流されていた雪崩は発生したばかりだったので、私が滑るスピードよりもずっと遅かったです。

そのため、このスピードなら迫ってくる木に掴まれるのではないかと考えました。

買ったばかりのボードでしたが、覚悟を決め、思いっきり木にボードをぶつけて勢いを消し、そのまま木に抱きつきました。

少しよじ登ると、足元を雪が流れていき、雪崩を先に行かせることが出来ました。

結局出来たのは、木に掴まって雪崩をやり過ごすことだけだったのです。

雪崩が起きてから対応を考えたのでは、何も良い策は思いつきませんでした。滑り出す前に最悪の事態も想定して、そのための対策も考えてから滑り出すべきだと考えさせられました。

結果として、滑り出しのオープンバーンの雪がすべて雪崩て落ちましたが、このオープンバーンが長さ30メートル・幅5メートルしかなく、また新雪も25センチほどしか積もっていなかったので、本当に小規模な雪崩で済みました。

そのため、私自身は無傷で済みましたし、これはこれで良い経験になったとも感じています。

ですが、こんな想いはしたくはないので、今後はさらに慎重に滑らなくてはならないとも感じました。

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