スノーボードインストラクターは夏は何をしているのか?
私が「過去にスノーボードのインストラクターをしていた」という話をすると、「インストラクターって夏は何をしているの?」とよく聞かれます。
確かに、インストラクターを経験したことがなければ疑問に思うかもしれませんね?
今回は、常勤としてスノーボードインストラクターを5シーズン経験した私が、実体験からその疑問に答えていきます。
インストラクターにも2種類ある
スノーボードのインストラクターといっても、その働き方には2種類あります。
1つは常勤という勤務スタイルで、スキー場の寮などで暮らし、シーズン中はほぼ毎日スキー場にいるインストラクター。
もう1つが、非常勤という勤務スタイルで、サラリーマンなどをしながら、本業が休みの日にだけスキー場にいるインストラクターです。
非常勤は、夏になってもサラリーマンに戻るだけですが、謎なのが常勤という毎日スキー場にいるインストラクターだと思います。
で、私はその常勤インストラクターを5シーズンやっていたわけです。
基本的には期間限定のアルバイト
では、本題に入ります。
いきなり夢のない話をしてしまうと、常勤インストラクターは、基本的に夏はアルバイトなどの普通の仕事をしています。
「夏は海外に行ってスノーボード」というのはほんのひと握りで、ほとんどのインストラクターは冬だけではそんなに稼げないんです。
私の例ですと、インストラクターとしての給料は、大会の遠征費・資格の受験料や更新料・スノーボード用品などに消えてしまい、貯金なんてできませんでした。
というより、夏に稼いだお金で、冬の赤字を埋めているという感じです。
なので、海外にスノーボードに行けるほど金銭的な余裕はなく、「働いて稼ぐ」が夏の過ごしかたでした。
本当にトップのインストラクター、英語が話せて海外でも働ける人、実家がお金持ちの人たちは「海外でスノーボード」が可能ですが、ほとんどのインストラクターはそんな夢のような生活はしてないのが現実です。
どんな仕事をしていたか
では、私が、実際にどんな仕事をしていたのかをご紹介します。
私の場合、役立つような資格は持っていなかったので、誰にでもできる仕事ばかりしていました。
具体例を挙げますと、
・リゾートバイト
・工場の期間社員
・農家でのアルバイト
などです。
資格やスキルも問われず、働く期間を選べる仕事が多かったので、冬にはスキー場に戻らなくてはならないインストラクターには最適でした。
また、寮付き・食事付きの仕事がほとんどなので、現地では生活に困らないのも良かったです。
私は、箱根のホテルの洗い場の仕事を選び、毎日皿を洗っていました。
工場の期間社員とは、TOYOTAなどの自動車会社が、期間限定で採用する社員です。
私は、三菱の工場の期間従業員として働き、ひたすらトラックの部品を機械に投入していました。
農家でのアルバイトとは、夏に出荷がピークになる農家が募集していたアルバイトです。
農家に住み込みで働き、農作業の手伝いをします。
私は、キャベツを栽培する農家で働きまして、キャベツの苗を植えたり、キャベツを収穫したりしていました。
どれも、スノーボードインストラクターのイメージではない地味な仕事ですよね?
夏は特別なことはしていない
以上、私がスノーボードインストラクターをしていたときに、夏に何をしていたのかをご紹介してきました。
想像していたよりも普通でガッカリしたのではないでしょうか?
なかには、夏山のガイドだったりスキューバダイビングのガイドだったりと、それらしい仕事をしている人もいるのですが・・・。
どちらかというと少数派で、普通にアルバイトをしていることが多いんです。
インストラクターといえども、普通の人ですから。