初めての作ったイワナの燻製が激マズ!何も調べずに挑戦して大失敗した話

燻製失敗 アイキャッチ

「燻製なんて、煙で燻せばできるでしょ!?」

そう思って、ほとんど調べずに燻製作りに挑戦したら、マズくて食べられませんでした・・・。

それなりに勉強し、今ではウマい!と思えるイワナの燻製を作れるようになりましたが、初めての燻製作りで、私は食べられないほどマズい燻製を作ってしまったのです。

今回は、このときの失敗の原因をご紹介します。

イワナの燻製作り失敗の原因

ある時、仕事中にお客さんから、自分で燻製したというスモークチーズを頂きました。それを食べてみたら、自家製とは思えないくらい美味しかったのです。

そこで私は、「私はイワナ釣りが好きなのですが、イワナも自分で燻製に出来ますか?」と尋ねてみたんです。その答えが、「自分で釣ったやつを燻製にしたら、そりゃ最高にウマいと思うよ!」でした。

「自分で釣ったイワナを自分で燻製にすれば、思い出も詰まって最高の酒の肴になる!」
「燻製作りって、大人の男の趣味みたいで格好良いな!」

そう思ってワクワクした私は、燻製の基本も調べずに作業に取り掛かりました。これこそが最大の失敗原因です。

ですが、これでは何の参考にもならないと思いますので、もう少し具体的な原因を書くと以下になります。

・乾燥させなかった
・密閉して煙をたくさん当てれば良いと思っていた
・燻製が終わってから風にさらさなかった

今考えると、こんな基本的なことも知らずに、よく燻製作りに挑戦したものだと思います。

では、以下でそれぞれの原因について説明していきます。

乾燥させなかった

燻製は、煙を当てる前に食材を乾燥させるのが基本ですが、当時の私はそんなことも知りませんでした。なので、釣りたての新鮮なイワナを燻製にしたらウマイだろうと考えました。

その結果、朝から釣りに出かけ、その日に釣ったイワナを乾燥もさせずに燻製にしたんです。

燻製中は、「新鮮なイワナの燻製は釣り人の特権!」くらいに考え浮かれていたのですが、食べてみると酸っぱくてエグみが強く、食べられたものではありませんでした。

あとで調べてみると、水分が多いと煙の成分が乗りすぎてしまい、酸っぱくてエグみが強くなるようです。

私のような燻製作り素人の場合、新鮮な食材の方が美味しく仕上がると思いがちですが、燻製の場合は違います。釣りたてのイワナを燻製にするのはやめたほうが良いです。

密閉して煙をたくさん当てれば良いと思っていた

燻製にするなら、煙をたくさん当てなければと考えていたのも失敗の原因でした。

乾燥させていないイワナを使ったので煙が乗りやすい状態だったのに、さらに燻製器を密閉して煙が逃げないようにしました。その結果、それはそれは酸っぱくてエグい燻製が出来上がりました。

本来なら、煙はダダ漏れくらいで良いようです。

実際、満足いく燻製ができるようになった今は、煙が漏れるように燻製器の上部のフタを少し空けています。それでも、時間をかければ煙の風味はしっかりと乗るので、美味しく仕上がります。

また、燻製の風味が強ければ美味しいというわけではなく、イワナ本来の旨みに燻製の風味が乗っている方が絶対に美味しいです。イワナの味が消えてしまうくらい煙を当ててしまうと、イワナの味がしなくなるので、煙をたくさん当てれば良いというのは間違いでした。

加えて、私は、イワナは時間をかけて乾かすように焼いたものが好みなのですが、密閉していたので水分も飛ばず、ベチャベチャなイワナの燻製が出来上がってしまいました。この点も、燻製器を密閉して煙をたくさん当てることの良くない点だと考えています。

燻製が終わってから風にさらさなかった

燻製が終わったら、エグみを飛ばすために風にさらすということも知りませんでした。なので、燻製が終わったらすぐに食べ始めてしまったんですね。

ただでさえ、「乾燥させていない」「煙を当てすぎている」燻製でしたので、酸っぱさとエグみが強かったです。それなのに、エグみも飛ばさずに食べたものですから、最悪の味でした。

ですが、当時は何も知らなかったので、「釣りたての新鮮なイワナで作った燻製を、出来たてで食べれば最高だ」「出来たてのアツアツの燻製を食べられるのは、なんて贅沢なんだ」と考えていました。

その分、燻製がマズかったときのショックは大きかったです。

燻製を作ったときは、すぐに食べたくなってしまうのですが、一晩風にさらしてから食べたほうが美味しいです。

(とは言うものの、やっぱり食べたくなってしまうので、今でも出来たてを味見してしまいます)

以上、私の初めての燻製作りの失敗の原因でした。

燻製作りには人それぞれこだわりがあると思いますが、私の失敗をご参考に「乾燥させる」「煙を当てすぎない」「風にさらしてから食べる」に気を付ければ、それなりの燻製になります。

私のように何も調べずに燻製作りを始める方も少ないとは思いますが、せっかく時間と手間をかけて作るのですから、おいしいものを作りたいですよね?

それに、せっかく釣ったイワナですから、おいしく食べてあげたいものです。