【青森県】キノコ初心者にはナラタケ採りをオススメする理由
「自分でキノコを採ってみたいけど、どのキノコから始めれば良いか分からない!」そんなあなたに、私がオススメしたいのが、ナラタケです。
その理由はたくさんありますが、主な理由を挙げると、
1 見つけやすい
2 たくさん採れる
3 道に迷いにくい
4 見分けやすい
5 鑑定してくれる人が多い
です。
では、その理由について、以下で詳しく説明していきます。
ナラタケは見つけやすい
私が住んでいる青森県では、ナラタケは、他のキノコに比べて見つけやすいキノコです。
9月中旬~10月上旬に、八甲田や奥入瀬渓流周辺の小さな渓流沿いを歩けば、かなりの確率で見つかります。
私の場合、渓流釣りが禁漁になる直前の9月末に、ナラタケ採りを兼ねてイワナ釣りに行きます。このとき、ナラタケに出会わなかったことはありません。
そのくらい、見つけやすいキノコなんです。
もちろん、運やタイミング次第ですから、ナラタケが見つからないこともあるでしょう。
ですが、経験上、他のキノコに比べて圧倒的に見付けやすいキノコだと感じています。
キノコ採り初心者には、見付けやすいのは魅力ですよね?
ナラタケはたくさん採れる
ナラタケは群生するキノコなので、一度に大量に採れることが多いです。
下の写真をご覧下さい。
このように群生している場所を見つけたら、大量のナラタケを採ることができます。(このときは、この場所だけで40リットルのリュックが満タンになりました)
キノコ採りの初心者にとって、たくさん採れるのはすごく嬉しいんですよね。
この点も、ナラタケから始めることをオススメしたい理由です。
渓流沿いに多いキノコなので道に迷いにくい
ナラタケはどこにでもあるキノコなので、渓流にこだわらなくても採れます。けれども、渓流沿いの倒木に生えることが多いので、ナラタケ採りをする人は、渓流沿いを探すことが多いです。
実際に、私も渓流沿いを探しています。
このような、渓流沿いにあるキノコを探すメリットとして、道に迷いにくいことがあります。
川の下流に向かうときは、戻るときに川の合流点を間違えて迷うリスクはあります。ですが、上流に向かって探すのであれば、帰りは川の流れの方向に戻るだけですから迷うことがないんです。
この説明では、ちょっと解りにくいと思いますので、図を使って説明します。
まずは、川の下流に向かった場合です。赤い○からスタートして、下流に向かって赤の矢印のように歩くと、帰りに合流点を間違えて、緑の矢印に向かってしまう可能性があります。
ですが、川の上流に向かった場合は、帰りに合流点で間違うことはありません。下の図の、赤い○から川の上流に向かうのであれば、どの色の矢印に進もうが、川の下流を目指せばスタート地点に戻ってこられますよね?
このように、渓流沿いにあるナラタケを探す場合、川の上流に向かって採るようにすれば、道に迷うことがなくなります。
キノコ採り初心者にとっては、道に迷ってしまうことも恐いと感じるので、迷いにくいナラタケから始めるのが良いと思っています。
ナラタケは見分けやすい
ナラタケは見分けやすいというのも、初心者にオススメする理由です。
その特徴を挙げますと、まず下の写真のようにカサの真ん中に黒い点々があります。
そして、そのカサには、放射線状にうっすらと線が入っています。
柄は根元に向かうほど太くなっていて、徐々に色が濃くなっています。
写真では分かりにくいかもしれませんが、これらの特徴をふまえて実物を見ると、次からは「これはナラタケだ!」と分かるようになります。
私がキノコを鑑定してもらっている達人なんて、ビニール袋から出さずに「ナラタケだ!間違いない!」と言ったり、写真だけで「ナラタケだよ!」と言ったりするくらいです。
それくらい、わかりやすいキノコです。
鑑定してくれる人が多い
見分けやすいとはいっても、初心者がキノコを独自の判断で食べるのは危険ですよね?
ですが、ナラタケは見分けてくれる人が多いんです。
サワモダシ・ボリボリ・カックイなどの地方名が多いことからも分かるように、ナラタケは昔から親しまれていたキノコなので、キノコ採りを趣味にする人は、ほとんどがこのキノコを見分けられます。
私の知り合いの、「ヒラタケは分からないけど・・・」とか「シメジ類は分からないけど・・・」という人でも、ナラタケに関しては、「大丈夫!ナラタケで間違いない!」と鑑定してくれます。
このように、鑑定できる人が多いのもナラタケの魅力です。
以上、ナラタケから始めるのがオススメな理由を書いてきました。これからキノコ採りを初めて見たいという方は、ナラタケから始めてみてはいかがですか?