何が良くて子供たちはサバイバル的な「男キャンプ」が楽しいと感じたのか
甥っ子を鍛えて男らしさをアップさせようと企画した、通称「男キャンプ」
楽しさを求めたキャンプではなく、「子供たちが頑張らなければ食べるものがない」「なんでも子供たちにやらせてみる」というサバイバル要素のあるキャンプにしました。
企画した私としては、鍛えることが目的だったので、「大変だった」という感想になると予想していたんです。
ですが、私の予想に反して、夏が来ると「また男キャンプやりたい!」と言うほど大好評だったんですね。
そこで、「何がそんなに楽しかったの?」と聞いてみたんです。
その答えが「なるほどね~」と思える内容だったので、今回は、子供たちが感じた「男キャンプの楽しさ」をご紹介します。
子供は、こんなキャンプも楽しめるという参考にしていただければと思っています。
男キャンプの内容はこちらの記事で書いています。
自分たちが主役のキャンプだった
普通のキャンプだと、食材の調達は大人、火を起こすのも調理をするのも大人で、子供には大切な役割って少ないんですよね?
男キャンプでは、それらすべてが子供たちの役割でした。
野菜は、私の父親が趣味でやっている畑で子供たちが収穫しました。メインのおかずになる予定の魚を釣るのも子供たちです。
火おこしや調理、テントを張るのも、できるだけ子供たちにさせました。
このような作業は、「勉強にはなるけどツライと感じるかもしれない」と思っていたのですが、子供たちは、自分たちがやらなくてはご飯が食べられない状況にやりがいを感じたようです。
自分たちが主体で動いてキャンプが進んでいくというのが、子供たちにとっては楽しかったようなんですね。
このことが、「自分たちが主役のキャンプ」という気持ちにさせ、「自分たちが主役のキャンプは楽しかった」となったようです。
食べるものがないかも?という危機感が良かった
この「男キャンプ」は、企画の段階から「食料はコメと調味料しか持ち込まず、野菜は畑で調達、魚は釣って調達する」と子供たちにも伝えていました。
「魚が釣れなかったらメシ抜きになるね~」などと、ちょっとビビらせていたんですね。
実際のところ、畑の野菜は、父親が数日前から収穫をせずに残しておいたのですが、子供たちは「畑に何もなかったらどうしよう」とか「収穫をサボったら食べるものがない」と思っていたようです。
また、メイン食材の魚に関しては、私たち大人にも釣れるかどうかは分かりませんでしたから、子供たちにとっては、本当に危機感があったようです。
この「ごはんを食べられないかもしれない」という危機感が、日常では味わうことのない体験で、逆に楽しかったらしいです。
魚が釣れたときにすごく嬉しかった
魚が釣れなかったら、夕食も朝食も野菜と白米だけになるというプレッシャーがあったので、魚が釣れたときの喜びは、普段の釣りよりも大きかったようです。
これは、大人の私も同じでした。
釣り上げたとき、「これで夜は食べ物がある」という話を子供たちがするくらい、必死に釣りをし、釣り上げたときは喜んでいました。
キャンプ1日目では、最年少の小学校2年生が一番大きな魚を釣り上げ、それを刺身にしてみんなで食べました。
「大きい魚を釣ってくれたおかげで夕食に刺身が食べられたよ」などと、みんなに感謝されていた小学校2年生は特に嬉しそうにしていました。
食べ物がおいしかった
食べられないかも?という危機感を持ちながら、自分たちで釣って自分たちで調理した魚は、特別においしかったようです。
これは、魚が釣れて刺身を食べられたといっても、1人2~3切れしか割り当てられなかったので、貴重なものを食べているという気持ちがおいしく感じさせたのかもしれません。
他にも、飯盒で炊いたご飯や、朝食前の空腹で食べた野菜などもおいしかったらしいです。
実を言いますと、大人の私も普段の食事より有難いと感じましたし、おいしく感じました。
達成感があった
企画の段階から、「魚が釣れなかったら食べるものがない」とか「1泊2日生き残れるかな~」などと話して、プレッシャーを与えていました。
また、「鍛えるためのキャンプだから」ということで、甘える可能性がある子供たちの親は連れて行きませんでした。
子供たちのおじさんである私と、祖父である私の父でキャンプをしたんです。
そのため、子供たちには不安があったと思います。
なので、無事にキャンプを終えることができたときは達成感があったようです。
この困難なキャンプをやり遂げたという達成感がよい思い出になり、楽しかったと感じてくれたらしいです。
以上が、子供たちに聞いた男キャンプが楽しかった理由です。
この感想をもらい、本当にやって良かったと感じましたし、こんなサバイバル的なキャンプを子供たちが楽しめるんだという発見にもなりました。
実際子供たちはよくやりましたし、これによって自信をつけたと思っています。
なので、自分の子供がもう少し大きくなったら、男キャンプを自分の子供とやりたいと感じています。
「男キャンプ」の具体的な内容はこちらの記事で書いています。