【バックカントリー】道迷いによる遭難を簡単に防ぐ方法

冬になると、必ずと言っていいほど耳にする、「バックカントリーで遭難」というニュース。

そのなかでも多いのは、「道に迷って戻れなくなった」だと思いますし、ニュースなどで非難されるのもこれだと思います。

では、この、「バックカントリーで道に迷って遭難」を防ぐ方法はないのでしょうか?

私は、100%ではないにしても、かなりの確率で、しかも、簡単に防ぐ方法があると思っています。

今回は、その方法をご紹介していきます。

道迷いによる遭難を防ぐ方法

結論から述べますと、道迷いによる遭難を防ぐ方法は、「スマートフォンのGPSアプリを使うこと」です。

なんだ、そんなことか。知ってるよ。という方は、このページは必要ないでしょうから、いますぐ閉じてもらって構いません。

逆に、「スマートフォンのGPSアプリって?」「役に立つの?」という方には、きっと参考になるはずです。

GPSアプリとは?

スマートフォンのGPSアプリとは、GPSの電波を使って、自分が今いる場所を、スマートフォンの画面に表示してくれるアプリです。

下の写真をご覧下さい。

GPSアプリの画面1

これは、私が使っている山旅ロガーGOLDというアプリの画面です。

この画面に何が表示されているかといいますと、
・地形図
・自分の現在地
・自分が移動した軌跡
などが表示されています。

このようにして、スマートフォンの画面に地図を表示し、その地図上のどこに自分が居るのかを表示してくれるのが、GPSアプリです。

簡単にいうと、雪山で使えるカーナビのようなものですね。

どうしてGPSアプリで遭難を防げるのか

ここまでの情報で、雪山に慣れている人なら、「これがあれば、道迷いはなくなるな」と思って頂けたかもしれませんね。

ですが、念のため、どうしてGPSアプリを使えば、簡単に遭難を防げるかも説明していきます。

まず、どうして道迷いによる遭難が起こるかというと。

その原因は、「自分がどこにいるのか分からなくなる」ことです。

自分がどこにいるのかが分からなくなれば、どっちに進めば良いかも分からなるので、戻れなくなります。

その結果、遭難してしまうわけです。

しかし、GPSアプリを使えば、地図上に現在地が表示されているので、自分がどこにいるかが簡単に分かります。

現在地が分かれば、どこに進めば良いかも分かりますから、戻れなくなることはありません。

この理由で、私は、スマートフォンのGPSアプリを使えば、簡単に道迷いによる遭難を防げると考えています。

実際の画面で説明

最後に、現在地が分かれば、遭難しないという理由を、実際の画面を例に説明していきます。

先ほども載せた下の画面は、私が、八甲田の前嶽にバックカントリースノーボードに行ったときの画面です。

GPSアプリの画面2

私は、ロープウェイ山頂から、前嶽山頂を経由して、銅像茶屋まで滑り降りる計画でした。

例えばこのとき、矢印で示した地点で、現在地が分からなくなったとします。

GPSアプリがなければ、この辺りは、下の写真の丸で囲んた辺りなので、木が多く見晴らしが悪く、現在地が分かりにくいです。

前嶽迷う場所の写真

ですが、GPSアプリを使えば、前嶽山頂と銅像茶屋の中間地点にいることが分かります。

GPSアプリの画面

これが分かれば、「今まで進んできた方向に進めば大丈夫!」とか、「北に向かえば大丈夫!」とか、「このまま低い方に滑り降りても大丈夫!」のように進むべき方向が分かります。

そうすれば、その方向に進んでいくだけなので、「変な方向に向かってしまった」とか「どこに向かえば戻れるのか分からない」ということはなくなるのです。

GPSアプリで遭難は防げる

以上で書いてきたように、GPSアプリを使えば、かなりの確率でバックカントリーでの道迷いによる遭難を回避できます。

正直に言ってしまうと、実際にこれを使ってからは、「スマートフォンのGPSアプリがあれば道には迷わない」と思っています。

もちろん、スマートフォンは壊れたり落としたりするリスクがあるので、これだけに頼るのは危険です。

しかし、これを使わないよりは、道迷いにより遭難する確率は大幅に減らせるはずです。