スマホのGPSアプリを遭難防止の目的で利用するときの注意点

GPSアプリ注意点 アイキャッチ

キノコ採りや山菜採りなどで山に入るとき、手軽に利用できて遭難防止に役立つのが、スマートフォンのGPSアプリ。

圏外でも、スマートフォンに現在地を表示してくれるので、道迷いによる遭難を回避してくれるんです。
(もちろん私も、もしもに備えて利用しています)

ただ、実際にGPSアプリ使ってみると、注意しなくてはならない点もあると感じました。

そこで今回は、山でGPSアプリを使うときの注意点をご紹介します。

スマートフォンの電池切れに注意する

スマートフォンのGPSアプリは、電池がなくなると使えません。なので、最も注意して欲しいのが、スマートフォンの電池切れです。

なぜ、こんな当然のことを書くかといいますと、遭難防止でGPSアプリを使いたくなるのは、キノコ採りや山菜採りを終えて帰るときだからです。

実は、キノコや山菜を採っているときには、夢中になっているので道に迷っていることに気付きません。帰るときになって、はじめて、「自分がどこにいるか分からない」となるんです。

そのとき、スマートフォンでたくさん写真を撮るなどして電池が減っていると、「電池切れでGPSアプリが使えない」となってしまいます。

私の実体験をご紹介すると、私は普段、山に入るときはデジカメを持ち歩いています。ですが、デジカメを車に置き忘れたことがあったんです。

仕方ないのでスマートフォンでたくさん写真を撮ったところ、帰りにGPSアプリを起動したとき「電池が10%しかない」となってしまいました。

このときは、迷っていなかったので問題ありませんでしたが、もしも迷っていたら残り10%では電池が切れていたはずです。(迷ってしまった場合、常に画面を見ながらの行動になるので、電池をかなり消費するからです)

このように、いざというときに「電池がない!」では困りますよね?

そのため、GPSアプリを使って遭難を回避するためは、最後にたくさん電池を使うことを想定して、電池を残しておく必要があります。

スマートフォンは便利なので、ついつい山の中でも使ってしまいます。ですが、もしもに備えて電池の残量には常に注意が必要です。

スマートフォン以外の装備を準備する

上で書いてきたように、スマートフォンには電池切れで使えなくなるリスクがあります。また、山ではスマートフォンを落として無くしてしまうリスクも在るんです。

それなのに、実際にGPSアプリを使ってみると、ついついこれに頼ってしまいます。

なんといいますか、GPSアプリは簡単に現在地を表示してくれるので、どこに行っても迷わない気分になりますし、自分の方向感覚も使わなくなってしまうんです。

そのような状態で、スマートフォンを落としたり電池が切れたりしたら、すぐに遭難してしてしまうでしょう。

なので、これだけに頼った行動はやめるべきだと感じています。

ちなみに、私の場合、
・帰り道を確認しながら行動する
・紙の地図やコンパスも持ち歩く
・予備のGPSを持ち歩く
などの対策をしています。

(私の予備のGPSはポータブルナビで、詳しくは山での遭難防止に!ポータブルナビはGPSの代用品となるのか?の記事で書いています)

いずれにせよ、GPSアプリありきの行動では危険です。これが使えなくなっても迷わないような対策を取るべきだと感じています。

山に入る前に地図をダウンロードしておく

GPSアプリによっては、事前に地図をダウンロードできるものがあります。

私が使っている山旅ロガーGOLDというアプリも、事前に地図をダウンロードして使います。

そうすることで、圏外でも地図を表示し、そこに現在地を表示してくれるんです。

ですが、事前に地図のダウンロードを忘れると、圏外では地図が表示されません。

実際に私は、スマートフォンを機種変更したとき、地図がダウンロードされていると勘違いして出掛けたことがあります。

そのときは、電波の届かない山奥に行ったので、ダウンロードもできず「地図が表示されない!」となりました。

それでも歩いてきたルートは表示されるので、まったく約に立たないということはありません。

ですが、やはり地図上に現在地を表示してくれたほうが分かりやすくて安心です。

なので、山に行くときは、事前に地図をダウンロードしたかを確認してから出発するべきと感じています。